生霊の如き重るものを読んで

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生霊の如き重るもの (講談社文庫) [ 三津田 信三 ]
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短編が五作入っています。

いつものじっくりねっとりじっとり重々しいのが好きな人には物足りないかもしれませんが、私はこれはこれで結構好きです

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ザ ジョーカーを読んで


裏社会の何でも屋の話。着手金は百万、それに報酬で厄介事を請け負うという裏家業の話。基本的に相当損な立場なのとジョーカーの名前の由来で色々納得できます

結構、否応なしに大変な事件に巻き込まれる話が多いのと、依頼人も結構なワルである場合があります

ハードボイルド小説の入門編にはいいと思います

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あかんべえを読んで

宮部みゆきさんの時代小説です。上下二巻

料理やとして独立した夫婦の娘が店開きの前に、熱病で死の淵をさまよいます。その時の夢に出てきた人(話の伏線になっています)に、あんたは死なないと言われてそうこうしているうちに息を吹き返すが、それからというもの、幽霊を見てしまう体質になります

どうやら店にも先住者が五人ほどいた様子。会話はできるし相談にも乗ってくれるし、悪いものから守ってくれる、どうやら気に入られた様子なのですが、二人は自分の生前について何か知っているようですが、残りの三人は記憶が全くなく何が未練で成仏できないかすらわからないといいます。その五人の因縁を中心に幽霊騒動が巻き起こったり変な事件に巻き込まれたり。

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山伏地蔵坊の放浪を読んで

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山伏地蔵坊の放浪 (創元推理文庫) [ 有栖川有栖 ]
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山伏・地蔵坊が行きつけのスナックの「定例会」で各地を放浪したときに経験したという一風変わった事件について語る。という推理短編集です

わざとそうしているのですが、状況が突飛なので与太話の類なのか、何処までが本当にあったのかわからないようなところがあります

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一夢庵風流記を読んで

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一夢庵風流記改版 (新潮文庫) [ 隆慶一郎 ]
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有名な漫画、花の慶次の原作ですね。花の慶次は少年ジャンプだったので、バトルに重点を置き、慶次郎のいくさ人、豪胆さ、いい男っぷりをメインにしていましたが、大人向けの原作の方は少し様子が違います

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幻坂を読んで

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幻坂(1) (角川文庫) [ 有栖川 有栖 ]
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ミステリ小説をたくさん書かれているのと、大阪とか関西の人なので、生粋の大阪人の私にはなじみ深い地名がたくさん出て来るのはありがたいですね

この本は怪談の短編集です

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十角館の殺人を読んで


名作ミステリーとしてとても有名らしいです

確かに読んでいて全くストレスが無い、トリックが素晴らしい、構成が素晴らしい、ストーリーもいい。名作と呼ばれて当然かと思います

私はミステリ関係は三津田信三さんとか、京極夏彦さんとか、かなりねっちゃりしたのを好むので、あまり人にお勧めできませんが、これは誰にでもお勧めできるのではないでしょうか。

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ねじまき鳥クロニクルを読んで

考えるな感じろというタイプの小説なので感想を書くのも難しいかもしれませんが

村上春樹さんの小説にはどちらかというと直接的でない性描写があるのですが、性欲というより性衝動(リビドー)のことを言いたいのかな?と思ってみたり、思春期のような発想を大の大人がしていることに何か意味があるのかと思ってみたり・・・

何というか長い長い休暇中に昔果たせなかった「綺麗な青春」みたいなものを体験しようとしているような印象を強く受けます

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