碆霊の如き祀るものを読んで

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碆霊の如き祀るもの (講談社文庫) [ 三津田 信三 ]
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この刀城言耶シリーズの明るい部分というと編集者の祖父江さんと、大学時代の先輩、阿武隈川の絡みだと思うのですが、いい加減祖父江と結婚してはどうかと思います。基本的に陰惨な話が多いので。こういうほっこりするのは入れてほしいです

三津田信三さん自体を主人公にしたシリーズの終わり(百蛇堂?)のほうで祖父江さんも非業の〇を遂げて三津田さんも大変な事実が判明しますが、こちらの方はハッピーエンドがいいなぁ、と思ったり

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幻想運河を読んで


アムステルダムで起きたバラバラ殺人事件の謎を追うというミステリ

推理小説とは言いかねるところがありますね。変わった視点のミステリなのでなかなか新鮮でした

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虚航船団をよんで

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虚航船団 (新潮文庫) [ 筒井康隆 ]
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Aria AIの解説が全くの虚構だったので覚えている範囲で

文房具(人格あり)たちが乗った惑星侵略用の船団が、鼬族の支配する惑星を襲撃するSF小説です

長い航行のなか、使い捨てにされるのがわかっている文房具たちの内包する狂気の話と、鼬族の長い歴史の話。ここまでがものすごく緻密かつ壮大で圧倒されます

そして惑星侵略から世界の大カタストロフ(意味深)で筒井康隆節が炸裂して終わるという。慣れた人ならにやりとできますし、慣れてなかったらキツネにつままれた感じかなと

でもこんな小説は筒井康隆さんでなければ書けないでしょうね。圧倒されす

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人外魔境を読んで

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人外魔境 (河出文庫) [ 小栗 虫太郎 ]
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Aria AIに解説を頼んだら、異世界ファンタジーと架空の物語を創作し始めたので、うろ覚えですが。

戦時下の話で、書かれた時期もかなり古い冒険小説。人類未踏の地をめぐる冒険と陰謀・・・といった冒険小説だったと思います。書かれた時代が古いので差別的表現が多かったりするのと、当時の価値観で描かれているので、ダメな人はだめかもしれませんが、冒険小説として、かなり面白いです。

昭和47年度版

新装版でなく、割と古い版をゲット(昭和47年版)したのでそれを読んでいきます、初読は角川ホラー文庫版でした。滅茶苦茶面白くて読みふけった思春期を思い出します

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密室の如き籠るものを読んで

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密室の如き籠るもの (講談社文庫) [ 三津田 信三 ]
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刀城言耶シリーズの初の短編集だそうです

親が伝説の探偵で、周りにもそのご子息ということで起こった事件の推理を求められる言耶の推理とホラーの入り混じった話です

子の推理シリーズでは主人公が考えられる限りの仮説を立て、一つ一つ不可能な説をつぶしていく推理スタイルは割と行ったり来たりしますが、「当たり」の目星はついていて、当たりの説の正しさを証明しようとしている、犯人を追い詰めていくような場面も読んだ限りではありました。

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本所深川ふしぎ草紙を読んで


江戸時代が発祥の深川七不思議をモチーフにした不思議な事件とそれを取り巻く人間模様を描いた話。事件を捜査する岡っ引きの親分、回向院の茂七の推理や人間関係の洞察などが興味深いです

七編の短編があります

生きるって大変だし悲しいんだなと、しんみりした気分になります

つらい経験やしんどいことは、経験した本人しかわからないことがあるし、そこに立ち入ることはだれにもできないのだろうな、と。一方で、恵まれている人にとってはめぐまれてるなりに(しょうもないとは思いましたが)悩んでるんだな、と。

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