本所深川ふしぎ草紙を読んで


江戸時代が発祥の深川七不思議をモチーフにした不思議な事件とそれを取り巻く人間模様を描いた話。事件を捜査する岡っ引きの親分、回向院の茂七の推理や人間関係の洞察などが興味深いです

七編の短編があります

生きるって大変だし悲しいんだなと、しんみりした気分になります

つらい経験やしんどいことは、経験した本人しかわからないことがあるし、そこに立ち入ることはだれにもできないのだろうな、と。一方で、恵まれている人にとってはめぐまれてるなりに(しょうもないとは思いましたが)悩んでるんだな、と。

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卜伝飄々を読んで


伝説の剣豪、塚原卜伝が老齢に入って、今までの自分のことを思い出したり、世俗的なものに興味がなくなってきたり、名を上げようと挑みかかってくる武芸者をかえりうちにするのに嫌気がさしてきたり・・・

そういった老剣豪、卜伝の日常。

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罪深き海辺を読んで


海辺の田舎町に住んでいた大富豪(通称:殿様)。身寄りがなかったので遺産は国のものになる予定だったが、相続人と自称する男が町に現れたことで、その利権をめぐり毒虫のような輩が群がり、行動を開始し始めて・・・

という内容だそうです。大沢在昌さんの小説は展開がすごいので、下手をすると次が気になって眠れなくなります(笑)

大体裏稼業の人がダーティな闘争を繰り返し、渦中に主人公と数人の堅気のひとが投げ込まれるといったものか、裏稼業と刑事ものが多いですがどれも面白いです

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天翔ける倭寇(上下)を読んで



Aria AIの解説してもらいました

〇概要

天翔ける倭寇は、海洋冒険時代を描いた小説です。以下に概要をまとめます:

  1. あらすじ: 鉄砲伝来直後の乱世の中、紀伊雑賀鉄砲衆の若者たちが巨万の富を夢見て大陸へ向かう物語です。
  2. 著者: 津本陽氏によって書かれた小説で、夢とロマンに満ちた海洋冒険を描いています。
  3. 評価: 角川文庫で刊行された本作は、読者から高い評価を受けており、評価は4.4/5となっています。
  4. シリーズ: 本作はシリーズものであり、複数の巻が存在しています。

この小説は、海洋冒険や歴史をテーマにした作品がお好きな方におすすめの作品となっています。

〇あらすじ

『天翔ける倭寇』あらすじ

『天翔ける倭寇』は、鉄砲伝来の時代を背景に、紀伊雑賀鉄砲衆の若者たちが大陸への冒険に挑む物語です。

物語は、雑賀衆の若者たちが巨万の富を求めて大陸への航海に出るところから始まります。雑賀衆は、様々な困難や試練に直面しながらも、勇気と友情を胸に大海原を翔けていきます。

航海の中で、彼らは激動の時代の中で生きる人々や過酷な状況と向き合いながら成長していきます。そして、彼らが目指す大陸での冒険や戦いが展開されます。

『天翔ける倭寇』は、冒険と友情、そして若者たちの成長を描いた壮大な物語であり、読者を魅了するエピソードが数多く織り交ぜられています。

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夢枕獏さんの陰陽師シリーズを何冊か

全部読んでるのですが、近くの図書館に結構あってそれで読んだり家族が読んでるのでそれを読んだりで、前に掃除したときに廃棄したりもあり、二冊くらいしか残っていませんでしたが。


それはそうと、私にとってこのシリーズは「良いマンネリ」だと思います。

怪異が起こり貴族に源野博雅が、「あの恐ろしい陰陽師」安倍晴明の友人ということで取り次いでくれと頼まれる、位の高い人の命令を伝えるように言われる

怪異の原因が割と悲しい話であることが多い

人間って悲しい生き物やな

しみじみと酒を飲む。


陰陽師だけに安倍晴明が主人公ですが、主要メンバーの術師や色々な人が、貴族とか朝廷の付き合いが非常に面倒に思っているので、主人公の一人である源博雅が、怪異の解決を安倍晴明に頼んでやってくれと貴族に泣きつかれるパターンか、晴明が先輩術師に押し付けられるか、芦屋道満に面倒事を押し付けられる、興味本位で話に首を突っ込むパターンになってる気がします

芦屋道満は敵でも味方でもなく、悪友腐れ縁みたいな感じで、芦屋道満は頼まれれば位の高い人の呪詛何かも平気で引き受けますが、仕返しが怖く誰も手が出せない、でも大体途中で面倒になるか、本人の目的が済んだら放り投げてしまいます。その時に安倍晴明に頼るように仕向けている(後始末させる)ような話が多いですね。おわったらすまんかったな(ニヤニヤ。仕事まわしてやったんだから、貸しやで。酒おごれ。って出現する爺さんですね

最近の話を見ると、晴明より芦屋道満の方がお気に入りなのかな、と思います

スピンオフの、「翁」では芦屋道満が主人公の一人でした(晴明はまだ生まれていない?)私の嫌いな「光源氏」の話でした

光源氏のアレは、いろいろと駄目だと思います。一言でいうと変態(イケメン)が自分勝手に悩んだり浮気するだけの話に見えてしまいます。

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小野不由美さんの屍鬼を読んで

屍鬼全五巻

Aria AIの説明

屍鬼(しき)小説 概要

屍鬼は、小野不由美によって書かれたホラー小説で、1998年から1999年にかけて刊行されました。この作品は、村で起こる吸血鬼の襲撃を描いており、深い心理描写と人間関係の葛藤が特徴です。

あらすじ

  • 舞台: 小さな村「外場」。
  • ストーリー:
  • 村に新たな住人が現れ、次第に村人が次々と亡くなっていく。
  • 死者は奇妙な現象を伴い、復活して吸血鬼となる。
  • 村人たちは恐怖と混乱の中で、生き残るための戦いを繰り広げる。

主要なテーマ

  • 人間の恐怖: 死や未知の存在への恐れ。
  • 倫理と道徳: 生死の境界を越えたときの人間の選択。
  • 孤立と連帯: 村という閉ざされた空間での人間関係の変化。

キャラクター

  • 主人公: 村の医者や若い女性など、さまざまな視点から物語が展開される。
  • 敵役: 吸血鬼と化した人々。

この小説は、深い心理描写と独特の雰囲気を持ち、多くの読者に影響を与えています。ホラー小説としてだけでなく、人間の本質に迫るテーマが描かれている点でも注目されています。

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GOTH リストカット事件を読んで


Aria AIに解説してもらいました

以下は「GOTH リストカット事件」の概要です:

  1. GOTH リストカット事件』 は、乙一による日本の小説で、2002年7月に角川書店から刊行されました。
  2. 第3回本格ミステリ大賞を受賞した作品で、連続殺人鬼の日記が登場するストーリーです。
  3. 主人公たちが未発見の被害者を探す過程で、狂気と暗黒が描かれています。

この小説は独特な世界観とサスペンスが特徴であり、読者を引き込む作品として知られています。

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スウェーデン館の謎を読んで

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主人公はいわゆるワトソン役で、探偵のホームズ役は友人の火村ですね。

ミステリー作家が取材にいき、宿泊先(の隣)で事件があり巻き込まれる話です

元々、京極夏彦さんや三津田信三さんなんかのホラーとか心理描写中心のミステリを中心に呼んでいますので、こういう推理メインの整理されていて小気味よいテンポで進む推理小説は読むのが快適に感じます

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