椎名誠さんの本を読んで

怪しい探検家シリーズが面白いですね。アウトドア上級者だとどこでも楽しめるんだなと。

あと、「哀愁の街に雪が降るのだ」椎名本人と今でも仕事仲間の人たちとの、売れてない頃の生活と悲しい青春の話ですね

個人的には椎名誠さんのSF小説群の共通している世界観(時系列もあるようなので)が好きですね

近い将来、日本の近隣にある独裁軍事国家が日本に侵攻を開始、化学兵器と環境を著しく汚染、改変する技術で日本を壊滅に追い込みます。

ただ、その軍事国家も無傷とはいかず、支配は不十分、というか日本がほぼ無政府状態、北斗の拳みたいな世界に、ミュータントや狂暴化した動植物、昆虫などうが蠢く世界になり実質撤退してしまっている?状態になっています

海は毒性の油膜で覆われ、化学物質で変異したり狂暴化した水生生物が動き回り、船の孝行も満足にできない状態

戦争時に新たな兵器として「機械化人間つがね」(本当はもっと闇深い設定です)が積極的に投入され、その生き残り(生きているのかどうか・・・)が多数いるのですが、本来定期的にメンテナンスしないといけないからだなのですが、組織だった軍隊もテクノロジーも失われているようで放置されています

壊滅したのは日本だけではなくて世界でも人口は激減、廃墟を主をなくしたアンドロイドやロボットがむなしく保守に励んでいたり、生き残りの人間の集落が点在、無法地帯と化した闇市がそこかしこで広がり物流を担っている状態

一部の企業が組織として残っていて、テクノロジーなんかも残っていることは残っている。

しかし軍事独裁国家の開発したとされる気象を操る技術で、化学汚染された大雨が降り海面の水位が上がり始め・・・

こういう世界でたくましく生きる人々の話ですね

読んだのは

  • 武装島田倉庫
  • アド・バード
  • 砲艦銀鼠号
  • 一つ目女
  • 水域
  • 銀天公社の偽月

ですね

武装島田倉庫とアド・バードはお勧めできます。比較的健全なほうなので

あとのはその、たくましく生きてるけど堅気ではない人が殆どとか・・・女性にはちょっと勧められないです。

個人的に一番好きなのは銀天公社の偽月ですが話がダークなので人に勧めることはできません。

水域は水面上昇が末期状態なので恐らく時系列的には一番最後かと。いきなり読むよりほかの本を読んだ後に読む方がいいでしょう。各本がほかの本と微妙にリンクしていることがあるのも好きです。