堪忍箱を読んで

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堪忍箱 (新潮文庫 新潮文庫) [ 宮部 みゆき ]
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時代小説です。

人って怖いな悲しいなと思わせるヒューマンドラマですね

一見裕福そう、幸せそうに見える人、とてもやさしい差配さん・・・その背景にある心の闇を垣間見る、という短編集ですね

無条件に人は優しくなれたりしないのかもしれないですね。背景には色々苦いものがあって、その結果明るくしていたり、人にやさしくしていたり。

まっさらにきれいな人間なんてそうそういてないし、そうだから優しくなったりするんだな、と。

表題の堪忍箱は、菓子問屋に伝わる家宝とも呪物ともとれる堪忍箱。投手が代々次いで行くもので、決して開けてはいけないと言われている。その正体は・・・

最後の主人公のセリフが全てですね

怪談調の話「十六夜髑髏」もとても趣が深いです。