時代小説です。
人って怖いな悲しいなと思わせるヒューマンドラマですね
一見裕福そう、幸せそうに見える人、とてもやさしい差配さん・・・その背景にある心の闇を垣間見る、という短編集ですね
無条件に人は優しくなれたりしないのかもしれないですね。背景には色々苦いものがあって、その結果明るくしていたり、人にやさしくしていたり。
まっさらにきれいな人間なんてそうそういてないし、そうだから優しくなったりするんだな、と。
表題の堪忍箱は、菓子問屋に伝わる家宝とも呪物ともとれる堪忍箱。投手が代々次いで行くもので、決して開けてはいけないと言われている。その正体は・・・
最後の主人公のセリフが全てですね
怪談調の話「十六夜髑髏」もとても趣が深いです。