朝から雨降り
出かけられる気配はない
茶香炉に
蠟燭を入れ
なんとはなしに
炎の揺らぎを見る
規則正しい
雨音と関係なく
ゆらゆら
気まぐれに揺れる
そこに自由を見た
そうこうしていると
茶葉の香りが
漂い始めた
朝から雨降り
出かけられる気配はない
茶香炉に
蠟燭を入れ
なんとはなしに
炎の揺らぎを見る
規則正しい
雨音と関係なく
ゆらゆら
気まぐれに揺れる
そこに自由を見た
そうこうしていると
茶葉の香りが
漂い始めた
雨降り
木枯らし
雪の落ちる音
休みの夜は
人通りも少ない
風雪の音
雨の音が
僕と世界を
隔てているような
そんな感じがする
そんな孤独感は
悪意も敵意もない
居心地が良くて
今日は
ラジオも
テレビも
オフにして
良い読書日和
風呂上がりに
涼みに出て
三日月を眺める
なんとなく
今日の嫌なことは
どうでもよくなるのだが
不安は
そこはかとなく残る
いつから
心配性になったのか
それはわからないが
足元で
犬が散歩をせがんでいるので
街が中途半端に明るいせいで
殆ど星は見えないが
薄曇りでも
月は良く見える
無心に歩けば
そこはかとない不安も
とりあえずは
犬が消してくれる
朝というには遅いし
昼というには早いし
そんなこんなで
長い事歩いて
公園で一休み
夏の日差しから隠れて
鳥の声を聴いている
鶯が
美しい声で鳴いている
暑くなる前は
もっと
遠慮がちに
へたくそに
鳴いていたのだが
随分うまくなった
堂々と鳴いている
冬の寂しい広葉樹では
メジロの独壇場だったが
今は
鶯の独壇場
こうやって
季節が巡るんだな
世間では
愛を謡うより
憎しみであふれかえっている
ニュースを見るとよくわかる
だから
あんたが私を嫌う理由もそこら辺にあるのだろう
主義主張や
性格の違いで
相手を打ち倒すような奴は
勇猛なのだろうか
憎しみの感情で
手あたり次第駆逐した奴は
勇敢なのだろうか
相手を打ち倒した事だけが誇れることという
そんな野獣のような奴に
勇気があるというのか
野獣でも親子の情は持っているだろうに
だから私があんたを嫌う理由もそこら辺にある
憎しみはなくならないのかもしれない
私は臆病者のままでいるほうを選ぶ
野蛮と勇気の間にある壁はどこに行ったのだろう
言われたことをしてるだけだと
自分に言い聞かせる
特に理由もなく
後ろめたさが
付いて来たり
来なかったり
でも
悪い事はしていない
言われたことをしているだけだと
自分に言い聞かせる
それだけ古い本を読んで
学んできたつもりだ
正解のない人生だが
大きな間違いはないと
そう信じる
言われたことをしているだけだが
そうやって学んできた
何が悪い
昨日の夜半から
土砂降りになって
朝起きると雨はやんでいて
それでも空は曇っていて
六月の休日の
過ごし方として
午前はゆっくりしてよう
そう思って
のんびりする
昼を過ぎても
雲の切れ間はないが
ちょうどいい気温だったので
散策に出かける
今日もまあ
それなりにいい日なんだろう
良いことがあればいいな
揚羽蝶が
日当たりのよい
コンクリートで
一休み
緑も花も
十分にある
僕は
木陰のベンチで
それを眺める
修行僧みたいな
ストイックさは感じないが
美しさは
確かに感じる
また
夜中に目覚めてしまう
特に
体調も悪くないし
悩みもそれほど
時計の音を聴きながら
星の数を数えている
そのうちに寝てしまうんだけど
昨日より
数えた数が少なくなるこをと
目標に
時計の病身を聴きながら
星の数を数えている
生憎
土曜の夜から降り続いた雨が
結局一日やまなくて
雨音を聞きながら
明日の朝に備えている
雨の日曜は静かで
特にやることもなくて
薄暗くて仕方ない
雨の音だけ聞こえてきて
日常と隔絶された気になる
それでも
現実と自分をつないでるのは
ラジオから聞こえる
小気味よいトークで
とりとめのない話題が
世界と
自分を
つないでいるんだな
そう思いながら
うとうとしてると
夢の中でも
ラジオの声がした