三日月

風呂上がりに
涼みに出て
三日月を眺める

なんとなく
今日の嫌なことは
どうでもよくなるのだが
不安は
そこはかとなく残る

いつから
心配性になったのか
それはわからないが
足元で
犬が散歩をせがんでいるので

街が中途半端に明るいせいで
殆ど星は見えないが
薄曇りでも
月は良く見える

無心に歩けば
そこはかとない不安も
とりあえずは
犬が消してくれる