ツァラトストラかく語りき(下)を読んで1


上巻の内容の振り返りが多いのと、作中人物が歌う詩等が多いのでそこらへんはカットしています。

永劫回帰をツァラトストラが悟ったっという話なのですが、永劫回帰自体は私の勉強の趣旨から外れますので。まあ永劫回帰の内容自体は別の作品になり、仄めかされている程度ですが。

◎我は自らを俯瞰せねばならぬ。さらにわが星(価値観等)を俯瞰せねばならぬ。ここに至って初めてわが頂と言い得べし

◎人間は自己の本態より高い姿を実現するために登りゆく

◎深淵なる英知を述べることは最も危険であるが、危険の中にこそ偉大さがある

◎勇気は深淵に臨んでの眩暈をも打ち倒す。同情は最も深い深淵である。人間が人生を見ることの深さは、即ち彼が苦悩を見ることの深さである

◎汝が掲げた理想は、上に投げた石のごとく汝自身の上に落ちる。自己克服の一歩ごとに汝は自己矛盾に苦しむ

◎祝福しえざる物は呪詛することを学べ

◎宇宙は合理的道徳によって秩序付けられていると考えるのは迷妄である

◎合理的、道徳的な秩序というのは存在せず、万物の動きは偶然であり非合理

◎理性が存在しているのは非合理な力である生命に奉仕するため

◎世界は合理的思考が考えるより深刻である

◎賞賛するものはその賞賛に対する見返りを期待している

◎安逸を願うものは消極的である

◎見解と行動は一致すべき

◎一本の樹が高く成長せんがためには堅き石を巡って堅き根を張らねばならない

◎常に汝の意欲するところを成せ。されど、その前にまず、意欲する者となれ

◎ある人の孤独は病める者の逃避である。またある人の孤独は病める者からの逃避である

◎多くのものは自己を隠すのに暗き覆いを用いるが、我は明るき沈黙を用いる

◎もはや愛せざる時は、それを通過せよ

◎勲章無き者が出世して勲章を欲しがる

◎汝が罵るのは汝の満たされぬ欲求、願望の変形である

◎神は倫理の証明を超え、ただ信仰の対象となるばかりである

◎世界は不可知世界というほど解き難いものではなく、宗教的解決で尽くされたものではない

◎淫欲とは自由ななる心情にとっては無垢である。自由のこと。地上の楽園の幸福である。より高き幸福と希望に対する大いなる喜悦に対する大いなる比喩である

◎支配欲とは厳しき心情の燃える鞭である。大いなる軽蔑を教える恐るべき教師である

◎幸福なる我欲は全ての奴隷的性格を唾棄する。かかる力強き魂に高き肉体に属するもの

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