ツァラトストラかく語りき(下)を読んで2


上巻と重なる事項はカットしています。永劫回帰も前述のとおりほぼカット。あと概念的な意味で使われている差別的表現もほぼすべて除外しています

◎高い段階の支配欲は、より高き精神的な権力意志となる

◎自己を愛するにしても程度の低いものの自愛は悪臭を放つ

◎人間は健全な愛をもって、自己を愛することを学ばなければならない。これ即ち自己であることに堪え、自己よりさまよい出ることを防ぐためである

◎人間を発見することは難い。自己を発見することは最も難い。精神はしばしば、魂について偽りを告げる

◎人間が、いつの日か翔けることを学ぼうとするならまず学ぶことが沢山ある。人間は直ちに空を翔けることはできない

◎人間は克服せられる或る者である。克服には多くの道と法である

◎「かくありき」を改造し「我かく欲したりき」と意志すべき

◎生命は我らに歓喜と創造を約束する。我らを記念碑たらしむべく努力する

◎善き者(良識ある一般の人)は譲歩し忍従する。心は追従し、聴従する。聴従する者は自己の声を聴かず真実を話さない

◎多種多様の人間がいるところにのみ高貴な文化、至上の歴史がありうる

◎否定的な力の抵抗があればこそ、それとの戦いの中で精神は高揚する

◎本来この大地はあまたの人間的創造物に満ちて楽しいものである

◎より価値のある敵に当たらんがために自らの力を惜しみ忍び去る。この中にも大いなる勇気がある

◎汝が敵を持たば、ただ憎む敵を持ち、侮る敵をもってはいけない。汝らは己が敵についても誇るところがあるべきだ。価値ある敵をもて

◎我はたとえ現代に黙殺されようとも、いつか聞かれる日あるを自信する

◎多くを半ば知るよりも何事をも知るなかれ。他人の判断により賢者となるよりも、己の拳により愚者となれ

◎正しき知識と良心には大も小もない

◎偉大なる人間を演ぜんとし、多くの人間を信ぜしめたが、その虚偽が我を超え我はそれに粉砕される

◎偉大なるを求むということは、汝は偉大ではない

◎同情は厚顔である。卑小の人間の徳である。彼らは大いなる不幸、大いなる醜悪、大いなる失意に畏敬の念を持たない

◎我は多くを学ぶだろう。ただ行うもののみ、学ぶ

◎自愛は自己に対するいかに多くの軽蔑を蔵することか

◎醜悪は弱小で無い故に自己克服を成しうる

◎正しく与えることは、正しく受けるより難い

◎エピゴーネン(追従者)は自己の目標を持たず。個性もない。ただ他人の先従を追うのみ

◎幸福であるには、いかに小さなもので足ることよ

◎焦心する渇望より、成熟のための準備期間が必要である

◎自らの能力を超えて欲するは、悪しき欺瞞がある

◎「隣人のために」は小人の徳である。本当の徳は「互いに相等しく」「手を手で濯ぐ」である。創造者は自我を拡充して生産するので隣人を頼らない。また、隣人のための行為は大切な創造的な事業ではない

◎汝らの自身の力を超えて道徳的であるなかれ

◎愛せざる時、直ちに呪詛せねばならぬのであるか?我はこれを悪しき趣味となす

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