十八史略 英雄の決断名将の秘策を読んで2


纏めの最後です。個人的には太公望の話は好きで小説も探して読みました。三国志の軍師に徳を足した感じですね。あとは臥薪嘗胆関連の物語は最後の猜疑心にかられるところも含めて色々参考になるかもしれません。逆境には強くても順風が吹き始めるとだめになる人もいる。私もそういうタイプの恐れがあるので。

〇百戦百勝は善の善なるものにあらず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なり

〇勝算なきは戦わず

〇将の条件

  • 智…状況を読む能力
  • 信…約束を守る
  • 仁…部下に対する思いやり
  • 勇…勇気と決断力
  • 厳…信賞必罰の厳しいこと

〇善く戦うものは勝ち易きに勝つものなり

〇貧しい家に良妻が必要なように、乱れた国には名宰相が必要である

  • 普段誰と親しくしていたか
  • 富裕な時、誰に与えたか
  • 高い地位に就いたとき、誰を登用したか
  • 窮地に陥った時、不正をしなかったか
  • 貧乏した時、貪り取らなかったか

〇情報だけで安易に判断せず、実情をしっかり把握したうえで信賞必罰で臨む。上のものが締まれば末端も締まる

〇まずは槐より始めよ

事を起こすには、まず自分の事から着手せよ、あるいは大きな事業を始めるときはまず身近なことから始めよ。

〇鶏口となるも牛後となるなかれ

大きいものの尻にくっついていくより小さくても頭になれ

〇人間の価値はどこに身を置くかでその人間の価値は決まってしまう。人を教育で正し礼によって規制すべし

〇燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや

小物は所詮大きな志は持てず、大人物の気持ちが理解できない。

〇自分ひとりの能力には限りがある。大事業をなすには人材を集める人間的魅力とその能力を借りて使いこなす才能が必要。

…項羽より劉邦っていうことですね。

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