長ったらしい憂鬱で
しらけ切った心臓を胸に
泥だらけの足跡と
汚れ切ったスニーカー
慣れない手つきで
花壇に
苗を植えた

土砂降りだけど
きちんと肥料も入れて
丁寧に仕上げた花壇
常緑の低木に育つという
そして春には花が咲くという

それを眺めて暮らす嫁を見ながら
気が付いたときには
憂鬱は何処かに
逃げ出してしまっていたな