カントの人間学を読んで2


まとめの続きです

◎名誉欲

よい意味では「自分の人間としての品位を他人と比較して、いさささかも放棄しないというここる使い」

悪い意味では「他人からの尊敬を要求しながら他人への尊敬を拒む」

◎高慢とは己自身を相手と比べて軽蔑するように、他人に不当に要求することである。高貴という自己意識の減退から生じ、自己価値への「固執」であり己を保持しようとする作用。

◎嫉妬は他者が良さを持っていることに対して、その良さを志望することに抵抗する無力感から生じる。このよさの所有者にたいする憎悪の態度が爆発することで現れる。親しい、又は近い他者に向けられる

◎同じ阿呆でも、流行に従っている阿呆のほうがまし。世間ではだれでもいたずらに人の目を引くような真似をしないのが、いつの場合でも義務である

◎初めてある会合に引き込もうとする人物をほめちぎってはいけない(期待が上がりすぎてがっかりするので結果、不利益が出る)

◎社交性を促進する一切のものはたとえそれがただ人を喜ばせるだけの格率や礼儀作法だけを本質とするものであっても、徳を有利に覆う衣装であり徳のために推奨すべきもの。

◎私は非常に幸福である。だがそうであることを話すものが必要である

◎君が考えたことが多ければ多いほど、君の成したことが多ければ多いほど、それが長く生きたことになる。このようにして人生を終えることは、今や満足である

◎人々は心情より発する諸徳をほとんど何とも思わず、身体及び知能より発する才能をありがたがる

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