祖父がシベリア抑留を経験、生きて帰ってきたので戦争に関する小説はかなり興味があるほうです。
収容所から来た遺書、神聖喜劇、漫画ですがはだしのゲン、水木しげるさんの昭和史等は読んでいます。シベリア抑留も原爆も悲惨そのものですが、南方も地獄だったんだなと。
南方戦線でゼロ戦で特攻して散った祖父の話をたどる孫の話です。
軍国主義がちがちのころもやっぱり普通の人が大半で大変な思いをされたんだなと。件の祖父は凄腕だが臆病であるといわれていて、徹底的に批判する人もいれば尊敬に値する人だったという人も出てきます。
あとはもう読んでもらうしかないと思いますが、やっぱり命って重いものなんだなと。
第五章ですでに涙腺が決壊しそうになったので一息入れてこの記事を途中まで書いています。
色んな人がいろんな思いを抱えて生きていたのがわかります。そして衝撃のラスト。そういうことだったのか…と。不思議な縁の話です。
多かれ少なかれ誰でも自分だけで生きてるのではなく人によって生かされているのだなと。もう一度涙腺が危険水域に達しました。
読んでよかった。と思える本でした