北野武さんの、みんな自分がわからないを読んで、気になったところをピックアップした分です
◎新しもの好きはカタログに出たもので判断するしかない。本当に一部の人しかいけないような高級店なんてカタログに出ていないからわかりようがない
◎日本人は要するに頭が伝統的でない。いつも単発的にひらめく頭の歴史というものがない
◎恥と責任の取り方
- 男…恥をかいた分だけ笑われたり怒られたりする。結局責任を取らざるを得なくなる
- 女…開き直るか逃げるか
◎金を持っちゃいけないのが持っちゃうとバカにされる。日本人は金を持っちゃいけないタイプ
◎照れとか頭をかくというのは「申し訳ない」という気持ちが根底にあって、それでまあ許してもらうという所がある。そういうある種の反省はあった方が良い
◎あか抜ける
都会になじむのもそれなりのプロセスがある。あか抜けるなんて台詞を平気でいえるのは自分がどの程度のものかということがわかっていない
◎手軽に得たものは手軽な価値しかない。価値があるものをどう扱うか知らないといけない
◎生きがいのない奴は生きちゃいけないのか。何の目標もなく淡々と生きるのも一つの生き方だろう
◎理由もないことにわざわざ理由を言わせると、逃げ場がなくなって適当に自分の頭に思いついたことを言ってしまう。わからなくてやってしまった場合も多い
◎ダメな奴ほど一杯理由がある。良い奴は一々理由をつけない
◎貧乏といっても何のために貧乏かという理由があり、他人から見たら惨めに見えても本人からしたら惨めでない場合もある
◎あらゆることで下品な奴が増えた。品の良さっていうのはとりあえず腹に納めてしまうということ。まずいと思ってもちゃんと食って、それでも本当にまずいなら食わない。それが色んな難癖をつけるようになった
◎金で品性を買うというのがまず間違い。買うんじゃなくて買わないことでしか品性は得られない。捨てるか、遣うかなら捨てた方が品は良くなる
◎手に負えない物や近寄れない物に生き物はみんな憧れる。飼っている犬より檻の中にいる豹のほうが魅力的
◎引くということは日本人としては美徳で、この狭い島国で生きる知恵だったが、今はただ図々しい奴が増えたから困る
◎物おじしないということは図々しいこと。それがそんなにいいことだろうか?
◎バカの真似する奴が一番バカ。バカのコピーじゃどうしようもない。せめてオリジナリティをもってくれ
◎自分の生まれた位置とか背負っているものは常に意識しないといけない。どこに生まれようと、背負っているものが違うとしてもちゃんと考えて意識すべき
◎日本では一番きつい仕事が安い。そういう価値が逆転しているから恥を知らない奴が出てくる