ソクラテスを読んで


彼の哲学を学びたかったのですが、歴史的な事実がメインの本だったのでちょっと補足を。別に購入したソクラテスの弁明に期待。

◎いろいろな知識を外から注ぎ込むよりも、自分で考え自分で発見させることが教育の原理

◎議論について

  • 根本の想定を確立するように運ぶ
  • 真実は何なのか、対立する立場の人にもわかるようにする
  • 何かを詳しく論述するときは、誰でも承認できる事実を通して論旨を進める
  • 議論の根底に想定されるもの、「前提」となるものに注目してそれをはっきりとさせる

◎無智1

無智とは常にある事柄について知らないということ。ある事柄について、ついには答えることができないということにおいて、自己の無智を知ることができる。

この無智の自覚というのは大切な内容を持っている

◎無智2

何も知らないということではなく、分かった気になっているような「思い違い」のこと。間違った信念のようなもの。智の探求も単なる知識欲ではなく、自他において無智との戦いでありその間から評価を回復しようとする努力である

◎無智3

自分のためにならないものを何かよきものと考えたり、あらぬ方に幸福を求めたりしてかえって不幸を招く。そういう思い違いの事

◎汝、自らを知れ

これは最も大切な事柄についての自己の無智、不足を自覚しろということではないだろうか

◎金銭や名誉は必ずしも幸福にするものではない。それらが人間の幸福に役立ちうるためには、何か優れた精神(自己)を必要とする

◎本当の智慧を持つのは神だけである。これに比すれば人間の智慧は無に等しい。富や名誉も美貌も体力も空なるものに過ぎない。しかし人々はそのようなものを頼みにして他の人々を見下している

◎徳とは

「精神(自己)をできるだけ優れたものにする」ということの言い換えのようなもの。すべての徳は思慮ともしくは知識である。

◎すべての人は可能なことのうち、自分の得になると思うものを選んでこれを行うものであるから、その行いの当を得ていない者は智者ではない。

◎我々は自他の言行を吟味しながら何かそれらをを根本において支配しているものが偽りの善を信じる恐るべき無智ではないかと常に目を覚ましていなければならない

◎智と徳の「正しい使用」が幸福の鍵である

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