良き嫁で母親だけどその正体は暗殺者!
謎の死を遂げた夫と、裏で蠢く闇の面々・・・という話
主人公の属している機関は国内での活動はしていない。しかし国内でそういう活動をする者を必要と判断した「愛国者」たちが密かに国内活動もする組織を・・・
アクション等ではなく、主に主人公の推理を楽しむ小説ですね。もちろんヒットマンらしくそういう話はふんだんにあるのですが、関係者の言動や不自然な点を一つ一つつなぎ合わせて、真実にたどり着こうとするが、真実を知ることがよかったのか悪かったのか?
という話ですね。大沢在昌さんらしく怒涛の展開と、複雑な人間関係と錯綜する情報がきっちり整理されていくカタルシスがあって非常に面白いです