国際犯罪を取り締まり、奪い取ったブラックマネーを資金源に活動している地下組織ブラックチェンバーにスカウトされた主人公が大きな事件に巻き込まれる話
大沢在昌さんの小説は好きなのでよく読みますが、怒涛の展開、謎が謎を呼ぶ複雑な人間関係、これが終盤に一気に解明するところにカタルシスがあります
序盤から怒涛の展開です。こいつが追っている事件のワルのボスだと思っていたら正体不明のさらに上を行く奴が・・・
それと、このブラックチェンバーという組織が、犯罪組織をつぶしていってるというのがちょっときな臭いというか、正義でやっているというより、営利目的とかあまりよからぬ理由で動いているかもしれないと思ってみたり。
莫大なブラックマネーを生むとされる「商品」とその計画を聞くと謎の多かった話の半分くらいは解明しましたが、黒幕が誰か見当がつかないのと、ブラックチェンバー自体がおかしいのではないかという疑惑が出てきます
バラノフスキは最初から嫌な奴だったけども、筋を通しているのは分かった。それでも最後はやっぱりやな奴でしたね(笑)。そこまで考えてもそうするのかと…