十二人の怒れる男をみて


前、ロシア製っぽい同名映画をつかまされたのでショック(兵隊がウラーって突撃してくるのがオープニングでした。しかもカラー)でしたが、なくしたと思っていたDVDが出てきたので見ました。

十二人の怒れる男

主人公みたいに、論理的で、信念があり、誠実であり、意志が強く、優しい。というの理想であります。あんな紳士にはなれそうにありませんけど(笑)

日本語吹き替えで、吹き替えされていない部分があるのですが何なのでしょうか。

陪審員のはなしですが、最初から有罪だとほとんどの人が決めつけていて、議論するつもりが最初はないんですね。でもそこを主人公が、疑問点や、犯人に対する偏見を指摘していき・・・

どんどん真剣にになって行くのがすごいです。人の命の重さを考えたらこれくらい議論してしかるべきなのかもしれません。

やたらつっかかってくるおじさんも後々。

やっぱりおかしい点が沢山出て来るし、それが論理的に説明というか、疑問点としてどこがおかしいか示されるのがすごいですね

どんどん風向きが変わってくるのがすごいカタルシスがあります。一番不真面目だった広告代理店勤務のおじさんが最後の方はまじめになってたり。一人一人きっちり意見を持って行くところがとてもいいですね。

どの立場で話しているかより、話の内容について議論することが重要だということを教えてくれます。

色々と証言に無理があるのとその理由が示されていく。議論自体を拒否してる人がかなり多いのですが、二人ほどは個人的事情、後は面倒だから、というのがわかりますが、まじめに考えるようになるのがいいな、と。

野球好きのおじさんはふざけんな絶対有罪だし、面倒くさいといってたのが意見を変えるところがいいですね。こいつは変えないだろうと思いますからね

色々細かい演出がいいですね。気の弱そうなお爺さんの陪審員の人がかなり頼もしい人になりますね。

緊迫感がありすぎて、エンターテイメントとしてみるより真面目に見た方がいいですね