100分de名著 般若心経を読んで


元々の仏陀の教えというか原始仏教とはだいぶん毛色が違うことと、私が勉強を始めた趣旨から大乗(上座部)仏教は逸脱してしまいます。原始仏教は自分で自分を救うにはどうしたらいいかを追求しているのと、大乗仏教は皆を救済するためのものという違いがあるので。それでも般若心経は有名だし一度は読んでおきたいと思い読んでおきました。そういうわけで、だいぶんカットした部分があります。

原始仏教=哲学寄り、大乗(上座部)仏教=宗教(皆の救済)寄りかなと。

内容的に相反する部分があるのですがどちらが正しいかとかそういう問題ではないのであしからず。(そういう部分はほぼカットしています)

◎五蘊

  • 色…我々を成しているものの、外側の全て
  • 受…外界からの刺激を感じる感受の働き
  • 想…物事を様々に組み立てる構想
  • 行…何かをしたいと考える意思の働き
  • 識…認識する働き

五蘊がありそしてそれらの本質は空(説明できない物、あるいは錯覚)である

◎この世を形成している一番おおもとの存在要素(法)はそもそも実体がないため変化がなく、変化して見えるものは錯覚である

◎「肉体」と「心」が目と耳といった感覚器官によって連結され絶えず変化しながらかりそめのまとまりをなしているのが「私」である

◎善い行いをして業が生じるのは「善い行いをしているという驕り」から生じる

◎神秘と迷信の違い

神秘とは、世の中の因果関係を超えた不思議な力や存在のことで、迷信とは因果関係を想定してはならない二つの現象に誤った因果関係を想定してしまうこと

◎原始仏教の基本

この世の在り方を正しく理解し、その知識を土台にして苦しみを消すための道を自分で歩いていく。この世の在り方は誰でも理解できる形で正しく語ることができる

◎般若心経の考え方

仏や菩薩の神秘的な救済を導入することで大勢を救済する。そこにあるものはそこにあるものとして理解せよ、しかしその理解も人間の智慧による限定的なもので、その奥には人智を超えた法則が存在している

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