五輪書を読んで1


孫子が戦略的な事をのべているのに対し、五輪書はどちらかというと戦術的というか個人のことに重きを置いているような気がします

◎必死の覚悟だけでは勝てない

◎兵法の道を大工に例えると

●大将・・・棟梁のこと。ものさしを弁え、正し、知ること。大工を使うにおいて腕前  の程度を知り能力にに応じて仕事をさせる。人を見分けて使うなら、能率があがって手際よくいくものである

●市卒・・・大工。仕事が曲がらないこと、留を合わせて狂わないように知るのは肝心

◎将の心得・・・原則と技能を心得なければ将になることはできない

  • 能率が良い
  • 手際が良い
  • 何事もいい加減にしない
  • 全体の大要を知ること
  • エネルギーの状態を見極めること
  • 勢いをつけること
  • 限度を心得ること

◎本来の道ではなくとも、色々な道を広く知ればいかなることにも対処できる。それぞれの道を十分に磨くこと

◎必要以上に持ちすぎるのは不足することと同じ

◎何事についても拍子(リズム、テンポ)がある。発展する拍子と衰退する拍子とをよくよく見わけなければならない。

◎人間の働きや社会現象について、勢いがつくと意外な力を発揮する。加速度、てこの原理は人生、勝負におけるエネルギーの発展に活用できる

◎道を行う原則

  • 邪心をもたぬこと
  • 実践によって鍛えること
  • 広く多芸に触れること
  • 広く多くの職能の道を知ること
  • 合理的に利害、損得を知ること
  • 直感的価値観を養うこと
  • 本質を感知すること
  • わずかな現象にも注意を怠らぬこと
  • 役に立たない無駄なことはしないこと

◎広義の兵法としては優れた人と結びつくことに成功し、多くの部下を巧みに使い、わが身を固く持し、民を養い天下の秩序を保つことができる

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