君主論を読んで2


纏めの続きです

◎新しい君主に必要な事項

  • 敵によって脅かされないこと
  • 味方を獲得すること
  • 力あるいは詐術によって勝利すること
  • 民衆から愛されるとともに恐れられるようにすること
  • 兵士に慕われるとともに畏敬されること
  • 自らを攻撃できるかそれに近いものを絶滅すること
  • 新しい制度で旧制度を改めること
  • 峻厳であるとともに親切であること
  • 度量が大きく気前が良いこと
  • 忠実でない軍隊を解体すること
  • 新しい軍隊を創設すること
  • 王や君主と友好関係を維持し彼らが進んでこちらのために尽くすとともに、攻撃の際は手心を加えるようにすること

◎同朋市民を殺害したり、友を裏切ったり信義や慈悲、宗教心を欠いたものを祐徳者と呼べず、権力を得ることができても栄光を得ることはできない。

◎残酷さや悪といった行為を上手に用いるには、自らの地位を安全ならしめるなら、必要からそれを一度用い、その後は常用せず可能な限り善なる方法へと方針転換すること

◎君主たるもの臣民と生活を共にし、善悪のいずれの出来事がおこっても変わらぬ行動をするべき

◎民衆の好意により君主となったものは独裁的地位にある。貴族を敵に回しても安全である

◎恩義を感じ強欲でないものには目をかけるべき。

野心を持つ故に恩義を感じないものは用心をし、公然たる敵としておそれるべき。逆境において足を引っ張られる。

◎君主は民衆を味方につける必要があり、さもなければ逆境において施す術がない

◎君主が確固たる基礎を持つには

  • 民衆に基礎を置く
  • 民衆に命令することができる
  • 勇気を持ち逆境に屈することがない
  • 諸々の準備にかけることがない
  • 勇気と指図によって民衆を鼓舞できる

◎人間とは困難を生じる企てには常に反対である

◎強力で勇気のある君主は、災いは長く続かないという希望を臣下に与え、敵の残酷さに対する恐怖心を訴えたり、非常に大胆と思えるものからは自らを守るなどしてこれらの困難を克服する

◎人間というものは受けた恩恵に対しても、与えた恩恵に対しても義務感を持つものである

◎自らの軍を重要視するのは、傭兵と援軍は常に無益で危険であるからである。傭兵は人間間の信義に欠け、援軍は居座る。

◎自ら軍事を処理する君主と自ら武器を取る共和国のみが隆盛を達成し、これに対して傭兵は損害をもたらすだけである

◎傭兵に頼らないのは政治と軍事の統一と回復、それによる政治的支配の実効性の確立のためである。

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