バカの壁を読んで2


纏めの続きです。

◎勉強するということは少なくとも知っているということとパラレルになっている。勉強=知ることではないが密接にかかわっている。知るということは自分がガラッと変わること。世界の見え方が変わってしまう。

◎人間は常に変わり続けているが何かを知って生まれ変わるというそういう経験をした人には死ぬということは特別な意味を持たない。現に過去の自分は死んでいるのだから。

◎約束、言葉が軽くなった理由は、同じ人なんだからいうことは変わるはずはないだろうという前提いつの間にかできてしまったから

◎意識にとって共有化されるものが基本的に大事なものであるそれに対し、個性を保証するものは身体、意識に対しての無意識といって良い。

◎現代社会が見落としている壁、大きな問題点

人間は変わらないという誤った大前提がおかれて、それにあまりにも無自覚であるという点

◎個性なんて放っておいても個性的であるので、それよりも人の気持ちがわかるようになるべき。他人のことがわからず生きていけるわけがない。社会というのは共通性の上に成り立っている。

◎これだけ巨大な脳を維持するために刺激を与え続けることが必要になった。しかし常に外部から刺激があるわけではないので刺激を自給自足するようになった。それが「考える」ということ。

◎神とは何か

我々の考えること位は全部考えられる、感じることは感じる、そのうえでプラスαがついている存在を神と呼ぶ

◎知行合一

知ることと行うことが一致すべきという考え。学んだことと行動が互いに影響しあわなくてはならない

◎日本人が好きな「世界は一つ」「人類皆兄弟」といったフレーズはかつての共同体への幻想によって支えられている。共同体の倫理を世界規模に拡大して考えているということ

◎現代社会の常識の消失

常識がどうして無くなってしまったかといえば、世間でなく、小さな共同体の倫理しかわからなくなっているから、と考えられる

◎人生に意味がある

意味は常に外部にある。自己実現というが、自分が何かを実現する場は常に外部にしか存在しない。人生の意味は自分だけで完結するものでなく、常に周囲の人、社会の関係から生まれる

◎教育とは

何かを借りれば恩を返す。そこには明らかに意味がある。教育ということの根本もそこにある。人間を育てることで自分を育ててくれた共同体に真っ当な人間を送り出すということ。そしてそれは基本的に無償の行為である。

◎人生の意味を見出せない閉塞感が自殺をはじめとしたさまざまな問題の原因。もはや自分の力だけでは閉塞感から脱することのできないという無意識の表れだろう。実際には意味について考え続けることが重要。

◎無意識の問題

無意識が存在していることとそれが重要なことを自覚しなくなった点。寝ている間は無意識であり、人生の三分の一は寝ている、つまり人生の三分の一は無意識であり、それも己の人生である、ということ。

あくまでも自分には無意識の部分もあるのだから、という姿勢で意識に留保をつけることが大事

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