井の中の蛙とはよく言ってくれたもんだ
井戸の中の孤独に堪え切れないで
はい出てきたやつが身を寄せ合っているのが
そんなに偉いのか
井戸の中がいつから
安穏なねぐらということになったのか知らないが
そんなに楽じゃないんだよ
他人が楽してて
自分はいつも頑張ってる
そう思いたいのか知らないが
その卑屈な目がどうも気に入らないんだよ
井戸の中で頑張ってきた俺からしたら
冗談じゃないよ
あやし、うらめし、あなかなし。
この本に入っている「虫篝」という話を思いながら書いているのですが、本当にこういう状況になったことがあるので(小説みたいに代わりの人間は出てきてないのですが)、詩の出来はともかく魂はこもっているいのです。