イケアの話

買い物しやすい店にしたら、むしろ客が減った…イケアが「迷路のような売り場」を復活させた意外な理由 世界中の大型店ではじまった原点回帰

#プレジデントオンライン

https://president.jp/articles/-/75532

〇迷路型というレイアウト

曲がりくねったショールームを順路通りに歩くようなレイアウト。角を曲がるたびに目を引く商品が置いてある。店舗滞在時間が普通の店に比べて長くなる

ネットショッピングのような整理整頓された形に追随する形でレイアウトをわかりやすい形にしなおすと、売り上げがかえって落ちた。顧客は迷路型の店舗を望んでいる

手軽さを売りにしたネットショッピング型よりも、イケアの独自路線の方が顧客には定着していた

店舗でほしいものをさっと買うというより、店舗で半日を過ごすような体験を顧客は望んでいた


〇ついで買いを誘う

顧客は、迷路型のショールームを吸う時間かけて回り、暮らしのアイデアを得る。「ちょっと前に話題にしたけどそれっきりになった」ようなものを思い出し、ついでに買うという


〇フラットパックの利点

組み立て家具に焦点を絞り、輸送と管理コストを下げ、価格を下げた


〇迷路型をやめた理由

郊外型店舗は面積を大きくとれたが、都市型では小型店舗になってしまい、迷路型にする余裕がないため

都市部の小型店では、タッチスクリーンで商品を発注し、商品が後日届く仕組みにしている。どちらかというと若者には受けがいいと言える

しかし、家族連れ等になるとゆっくりじっくり半日潰せるような買い方に魅力を感じている。


〇ネットショッピングを実店舗に適応しても意味がない

ネットでは高い検索性や在庫数の確認、シンプルで洗練されたインターフェイスが売りになる。ストレスのないところが売り

実店舗のショッピングは、ただ購入するというよりかは、購入を体験するというイベントのようなもので、「楽しさ」が重要視される